記録を残すことについて

文字がつくられる前には、絵とか縄の目を編んだりして動物や数を表現してきた人類。次は音声で声で民族の伝承を次の人へ伝えた。抜群の記憶力を持った盲目のホメロスも『イリアッド』をこうして残したのである。声や音は、実は文字以上に古い残し方・伝え方で、それが王様が横に書記官を置くようになって、彼らはエジプトや中国では皇帝や王様の事跡を残した。そうしなければ声はすぐに消えてしまうからである。声はなまものだから、それを定着させる営みが必要で、札幌会議録センターの仕事もたくさんの議会や諸団体の会議や音声を文字化してお届けする営み。ひょっとしたら農業以上に古い職業かもしれません。

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